皆さんこんにちは、Tです。突然ですがサンゴは好きですか?当コラムは、これからサンゴを飼育したいと思っている方に向けてサンゴの基礎知識を発信するものです。サンゴ水槽を始めたいけれどそろえる機材はお高めだし、いきなりガッツリとレイアウトをするのはハードルが高い・・・という方は必見!実はサンゴ水槽を立ち上げるのにおすすめな季節はこれからの時期なんです!
サンゴ水槽を始めるのにピッタリな季節 秋・冬
サンゴ水槽を始めたいと思っているあなた!少しでも水槽の立ち上げ費用を抑えたいと思っているあなた!
そんなあなたには寒くなるこの時期からの水槽立ち上げがオススメです!
加温は簡単、冷却は難しい
一般家庭でアクアリウムを楽しむ場合、多くの方がカルキ抜きや浄水器を使い水道水を用いると思います。そこで考えたいのが「夏季と冬季の水道水の水温差」です。サンゴ水槽では25~23℃とアクアリウムの観点では比較的低い水温で管理する必要があります。
季節による水道水の変化は地域によっても違いがあると思いますが、常温の平均が夏季で約28℃だといわれています。水替えなどのメンテナンスをする事を考えると冬季での低水温の場合はヒーターで手軽に加温できます。一方夏季の水道水の水温では、サンゴ水槽の飼育水にするには高水温です。
予備のクーラーはさすがに用意できませんよね。また、水に氷を入れれば水温を下げられるかと思われがちですが、その効果は一時的なものに過ぎないうえに氷はカルキ抜きをしていないので氷が解けた水は飼育水として適しません。
水槽用クーラーは単体であっても非常に高額な機材。しかし、基準より低い水温での生き物を飼育する場合にはファンでは冷却が追いつきません。従って水槽用クーラーが必須となってきます。
本格的に気温が上昇してくるのは例年5月に入ってからですよね。仮に11月からサンゴ水槽を立ち上げたとすると本格的に気温が上昇する時期まで5ヶ月ほど猶予があります。その間にクーラーをよく吟味したり資金作りの時間にあてられますね。もしかしたらアクアリウム関連のイベント等で掘り出し物を見つけることができるかもしれません。
以上の理由から、秋から冬にかけての時期はサンゴ水槽立ち上げのハードルがグッと下がるんです。
まさに今が最適と言えます!
フラグサンゴで小型水槽でもサンゴ飼育を楽しもう!
サンゴといわれて想像されやすいのが上の写真のような大きなサンゴ達がたくさんレイアウトされているイメージ。しかし、ここまで成長させきれいに維持させるためには相当な経験と時間が必要です。もっと気軽にサンゴ飼育を楽しむことできないのか・・・!
ここで登場するのが「フラグサンゴ(フラグコーラル)」です。
フラグサンゴとは、サンゴプラグという直径約2cm程度の土台に小さなサンゴを取り付けたものです。ひとつのサンゴが非常に小さいため、コレクションにしたり小さいサンゴから育成を楽しみたいという方におすすめです。
サンゴ自体の大きさが小さいため魚を極力入れないことを条件にで小型水槽でもサンゴを楽しめます。小型水槽は水槽を設置するためのスペースもあまりとらず、水替えなどのメンテナンスも簡単でまさにビギナーさんにピッタリのサイズ感!大型水槽より水質の急変が起こりやすくなります。その分、後述するような性能高めのプロテインスキマーを用意しておくと安心です。
もし海水魚を入れたい場合はオヨギイソハゼやキイロサンゴハゼのような小型で遊泳性のあるハゼかサンゴに住む小型ハゼに留めておくのが無難です。
オヨギイソハゼ
キイロサンゴハゼ
底砂の掃除役としてスクーターブレニー(ネズッポ)の仲間を、茶ゴケの掃除役としてブレニー(カエルウオ)の仲間を入れるのもよいでしょう。
スクーターブレニーの仲間
どちらにせよ、体長1~2cmくらいの魚を数匹程度、5cm近くなるようなものは1匹程度が指標になります。
フラグサンゴを飼育するための用品をご紹介!
小型水槽でも飼育できるフラグサンゴ。フラグサンゴの飼育に必要な用品や機材を見ていきましょう
水槽
フラグサンゴを飼育する場合、小型水槽であれば30~45cm水槽が理想です。45cm水槽を使用する場合、水量がより多いハイタイプの水槽を選んでおくと一層よいでしょう。また、必ずしもオーバーフローである必要はありません。
プロテインスキマー
水質維持に欠かせないプロテインスキマー。小型水槽では次の商品がオススメです。
QQ1はソフトコーラルやLPS向けの機種で、QQ3はミドリイシやSPS向けの機種になります。
ライト
サンゴの育成に大きく影響を及ぼすライト。サンゴ用のライトを使用するのはもちろん、飼育したい種類の生息域が浅場・深場のどちらかなのかでも適したライトの波長が大きく変わります。一般的に浅場に生息している種類は白みの強いライト・深場に生息している種類は青みの強いライトを使用します。スイッチやコントローラー、携帯のアプリで波長や光の強さが調節可能な商品もありますので、ご自身の予算や用途に合わせたライトをお選びいただくことが肝心です。
また、珠のみを使用する場合はライトを設置するスタンドやクリップなども忘れずに購入しましょう
スイッチで白・青の切り替えができる アクロ TRIANGLE marine
浅場用・深場用などで波長の異なるさまざまなライトを用意
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サーキュレーター
自然の海では常に不規則な水流が起こっています。サンゴを健康的に育てるためには飼育下でも海のような水流を再現した方がよいでしょう。水槽内で水流を発生させるにはサーキュレーターが必要になりますが小型水槽でありサイズがとても小さいフラグサンゴの飼育では強い水流は必要ありません。
こちらの「リオポップ」シリーズは他のサーキュレーターと比べてとにかく安価なのがおすすめポイント。まずはお試しで、という方いかがでしょうか?
小型水槽でも本格的な水流を再現したい!そんな方にピッタリなサーキュレーターがこちら!ボルクスジャパン VestaWave Slim2 ベスタウェーブスリム2 です!
サーキュレーター本体が小型でスッキリとしているので、小型水槽のスペースを圧迫しません。付属のコントローラーで様々なタイプの水流・波長を選択する事ができます。
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プラグ・プレート/プラグラック(土台・台座)
先述したようにフラグサンゴは専用の土台に接着して管理します。オススメのプラグ、そしてプラグを設置するための台座「フラグラック」もご紹介します。
●プラグ・プレート●
プラグとはサンゴを固定するためのもので、上部にはサンゴを置く面があり、下部に棒のような物がついています。面の形状でもっともポピュラーなもの円盤型ですが、スクエアタイプのものもあります。
ディスクコーラルなどの平面的に成長する種類にはプレート型がオススメです。丸型と角型があり、お好みでお選び頂けます。
●フラグラック●
フラグラックとはプラグを固定させるための台座です。フラグラックには筆者のイチオシがあります!
それがコチラの チョイス 3Way フラグラック です。
最大の魅力はなんと言ってもとても安価な事。そして、お値段以上の使い勝手です。
2段階に高さを調節できるだけでなく
さらには吸盤でも設置する事もできます!
様々なシチュエーションで活躍すること間違いなしです!
カラーはクリアと黒の2色展開。お好みでお選びいただけます。
ぜひお試しください!
おすすめ水槽セット
今までフラグサンゴを飼育するために必要な用品を個別で紹介してきましたが、これにピッタリのセット商品があるんです!
それが、こちらのアクロ 背面フロー水槽 スーパークリア 海水用6点セット。
小型のプロテインスキマーや水中ポンプなど必要な物がそろったセットになっています。
「背面フロー」の名のとおり水槽の背面にろ材を入れるスペースが設けられており、スタイリッシュなデザインかつ機能的な水槽となっています。
水槽サイズは30cmキューブ・45cmをご用意
サンゴ水槽立ち上げをご検討されているかたはこの機会にお試ししてみてはいかがでしょうか?
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
CORAL LOVE第4回目、いかがでしたでしょうか?フラグサンゴは小さい水槽でもお手軽に飼育を始められ、コレクションもしやすいものばかりです。
是非この機会に必要な用品を揃えて、サンゴ水槽の立ち上げにチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
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